インターネット上での企業の情報漏洩などが注目される中で、セキュリティ性を保つために『VPN接続』を導入している企業も多くありません。
しかしながら、『VPN接続』といっても、『どの端末も同じサービスで良いのか』や『各社サービスによるセキュリティ性能の違い』などはあまりご存知ない方も多いかと思います。、
そこで本記事では、VPN接続サービスにおいて、『各携帯端末においてサービスは分ける必要があるのか』について、セキュリティ面の重点をお木、性能の違いを紹介していきます。
VPN接続とは？
そもそもVPN接続とは何かを少し紹介します。
VPNはVirtual Private Network（仮想プライベートネットワーク）の略で、インターネット接続及びオンライン上のプライバシーを保護するサービスです。
VPNを使うことで、IPアドレスが隠され、オンライン上での個人情報が保護されるため、公共のWifiスポットを安全に使用できます。
インターネットに接続する際に、パソコンやスマホ等の機器が持つナンバーのこと。インターネット上の住所のイメージです。
各VPNサービスのセキュリティ性に違いはある？
一概にVPNといっても、セキュリティ性（安全性）に違いはあるのか、についてご紹介していきます。
結論、セキュリティ性（安全性）に違いがあり、それはVPNプロトコルの種類により決まってくると言われています。
コンピュータでデータをやりとりするために定められた手順や規約、信号の電気的規則、通信における送受信の手順などを定めた規約
VPNプロトコルの種類と、各プロトコルの安全性を下記にまとめます。
| プロトコルの種類 | セキュリティ性（安全性） |
| OpneVPN | 最も高い |
| WireGuard | 高い |
| Lightway | 高い |
| IKEv2 | 高い |
| SSTP | 高い |
| L2TP | やや低い |
| PPTP | 低い |
こちらの表を見て頂くとお分かりになる通り、OpenVPN、WireGuard、IKEv2、SSTPといったプロトコルが安全性が高いと言われているので、これらのプロトコルを使用したサービスがセキュリティ面では良いと言えるでしょう。
| VPNサービス | 利用可能プロトコル |
| NordVPN | OpneVPN WireGuard IKEv2 |
| Surfshark | OpneVPN WireGuard IKEv2 |
| Millen VPN | OpneVPN IKEv2 |
| スイカVPN | IKEv2 L2TP PPTP |
| Atlas VPN | WireGuard |
| セカイVPN | IKEv2 L2TP PPTP |
| ExpressVPN | OpneVPN Lightway IKEv2 L2TP |
また、あまり知られていませんが、実は端末の種類によっても、元々のセキュリティ性が異なると言われているので、使用する端末にあったサービスを選ぶことも重要となります。
携帯端末別のセキュリティ性について
『iPhone端末』と『Android端末』を使用する方が多くいるかと思います。
『iPhone端末』と『Android端末』は利便性で使い分ける方が多いと思いますが、端末そのもののセキュリティレベルは実は異なります。
結論的に言うと、『iPhone端末』の方がセキュリティレベルが高く、『Android端末』の方がセキュリティレベルが低くなっています。
『Android端末』が『iPhone端末』より安全な理由
『Android端末』が『iPhone端末』より安全な理由は、アプリをダウンロードするストアが異なることが関係しています。
それぞれアプリのダウンロードには、『Android端末』は『GooglePlayストア』、『iPhone端末』は『App store』を利用します。
各端末は、上記のようにアプリのダウンロード元が異なりますが、『iPhone端末』はダウンロードしたアプリが端末本体の重要部にアクセスできないように作られているため、常に一定のセキュリティ性が保たれるわけです。
対して、『Android端末』はそういった仕様で設計されていない事が多いため、『iPhone端末』よりセキュリティ面で劣ると言えます。
そのため、こういった傾向を踏まえ、使用する端末によってサービスも使い分ける必要があります。
Android端末用のおすすめVPNサービス
『Android端末』は、元々の端末の性能として、『iPhone端末』よりセキュリティ面が劣っている点があります。
そのため、『Android端末』はより高いセキュリティ性のあるVPNを使用する必要があります。
VPNサービスを提供している『NordVPN』という企業の専門家によれば、
『強力な暗号化』ができ、『広範囲を網羅しているサーバー』である等の条件を有したVPNが最適だという事です。
下記により『Android端末』におすすめのVPNから、VPN設定方法など詳しく紹介されているので、興味のある方は、見てみてください。
https://nordvpn.com/ja/blog/android-vpn/
また、VPNプロトコルがIKEv2のサービスは『Android端末』で利用できないので、そういった面でもサービスが絞られます。
iphone端末用のおすすめVPNサービス
『iPhone端末』については、元々の端末の性能として、セキュリティ性が高い、と紹介してきました。
しかし、完璧ではないのが実態であり、公衆Wifiの利用時にサイバー攻撃を受けたり、プライバシーの流出する可能性はあります。
そのため、『iPhone端末』においてもVPNも用いたインターネット接続が推奨されます。
もちろんOpenVPNのようなセキュリティ性の非常に高いプロトコルを用いることがベストと言えますが、WireGuard、Lightway、IKEv2、SSTPといった高い分類となるプロトコルでも十分と言えるでしょう。
下記により『iPhone端末』におすすめのVPNから、VPN設定方法など詳しく紹介されているので、興味のある方は、見てみてください。
https://nordvpn.com/ja/blog/what-is-vpn-on-iphone/
また、VPNプロトコルのPPTPのサービスは『iphone端末』のiosバージョンにより利用できないので、この点もふまえ、適正なVPNサービスを選んでみて下さい。
まとめ
本記事では、VPN接続サービスにおいて、『各携帯端末においてサービスは分ける必要があるのか』について、セキュリティ等の性能の違いなども含め紹介しましたが、いかがでしょうか。
端末の元々のセキュリティ性能が『iPhone端末』と『Android端末』では異なります。
特に『Android端末』はセキュリティ性能が比較的低い傾向にあるので、セキュリティ性の高いプロトコルを使用したVPNサービスを選ぶことが重要です。
今回はセキュリティ面において重点的に紹介しましたが、価格面、速度面においても考慮すべき点はありますので、ぜひご自分の端末にあったVPNサービスを探してみて下さい。
